まだまだ知られていない3Dプリンターの実力 いまや試作ではなく、量産装置
近年広がりを見せるカーボンニュートラルやサーキュラーエコノミーへの取り組みを背景に、3Dプリンターを最終製品に採用する事例が増えてきました。
事業環境が激しく変化する中、環境への配慮、多様化・高度化する顧客ニーズ、金型保管の課題などの解決に3Dプリンターでの生産が一つの選択肢となっています。
しかし、3Dプリンターは試作用途のイメージが強く、まだまだ真の実力が知られていません。生産技術工法としての実績も少ないため、生産方法としての信頼度がまだ十分高まっていないのが現実です。
そこで本セミナーではトヨタ自動車が採用した3Dプリンター製の「LEXUS LC500」のオイルクーラーダクトをはじめ産業機器、民生品への適用など、国内事例をご紹介します。また、3Dプリンターを最終製品に採用する際の、部品選定、品質の担保、コストダウン、開発リードタイムの短縮、環境への配慮などの課題やリスクを解消し、3Dプリンターを製品適用を進めてきたSOLIZEの取り組みをお伝えします。
セミナー内容
ー3Dプリンター製造への期待値
ー3Dプリンター(樹脂)の最終製品適用する際の課題
ー課題に対してのSOLIZEの取り組み
ー課題を乗り越え実現できた国内事例
SOLIZE株式会社
デジタルマニュファクチャリング
サービス事業部
マーケティング&セールス部
グループリーダー
沼田 信太郎
SOLIZE株式会社
〒242-0007
神奈川県大和市中央林間7-10-1 三機大和ビル1F
3Dプリンティングのパイオニア
SOLIZEは、1990年に3Dプリンターを日本で最初に導入し、30年以上にわたり積層造形に取り組んできました。試作品や試験用パーツのほか、高い品質が求められる自動車メーカーへの最終製品パーツの供給実績があります。また3Dプリンターの活用の幅を広げるため、新規材料の開発や設計提案、3Dプリンターの活用支援サービスも提供しています。長年にわたる3Dプリンティング技術の蓄積・経験・実績で、お客さまの製品開発をサポートします。
SOLIZEは、3Dプリンティング技術をいち早く製品へ活用することに挑戦し、ものづくりへの可能性を引き出し、造形技術を生み出し続けています。デジタル開発や異分野の専門性と融合させることにより、新しい価値を創造し、その利点が最大限に発揮できる「新しいものづくり」を発信することで、お客さまと社会に貢献します。
適用部品の選定から製造まで一貫したサポート
お客さまのニーズの多様化により他社との差別化を図るためマス・カスタマイズの需要が増えており、自動車部品をはじめ、産業機器、医療、コンシューマーグッズなどさまざまな分野において多品種少量生産のニーズが高まっています。3Dプリンターは、このようなニーズに対し柔軟に対応できるメリットがあります。
SOLIZEでは、1990年の設立から一貫して取り組んできた3Dプリンティングのノウハウと、HP Jet Fusion 3Dプリンターの最新テクノロジーを活用し、適用部品の選定、材料評価、再設計、生産準備、最終製品製作、適用部品拡大までをサポートしています。
日本で唯一のHP Digital Manufacturing Networkのパートナーに認定
私たちは創業以来30年間で培った3Dプリント技術と品質管理体制が評価され、日本で唯一のHP Digital Manufacturing Networkのパートナーに認定されました。HP Digital Manufacturing Networkのパートナーは、優れたエンドツーエンドの3Dプリント能力と、製造および品質管理プロセスに基づいて評価および認定されます。
SOLIZEは3Dプリンターによる最終製品や試作品の製作をお客さまから受託するだけではなく、3D Systems社、日本HP社の正規販売代理店として、お客さまの社内に生産設備としての3Dプリンターを導入することも支援しています。
3Dプリンターは、ただ導入するだけでは目指す品質を実現することは難しく、特にハイエンドな装置では高いマシンコントロール技術が求められます。SOLIZEは40台以上の3Dプリンターを保有し、日々の生産活動からノウハウを蓄積することで、装置を活用する高い技術を持っています。
適用部品の選定から、材料の選定、3Dプリンターの能力を活かした製品設計、プロセス設計、解析、実験・評価、造形用データ作成、出力されたものを仕上げていく後工程、設備メンテナンスまでお客さまのものづくりに伴走します。
3Dプリンターによる生産は、既存の大量生産のものづくりに替わる新しい生産方法として今後拡大していくことが予想されています。3Dプリンター装置単体に留まらず、前後の設備も含めた自動化生産ラインの構築など、生産システム構築に支援の幅を拡大していきます。